2012年 06月 11日
アユタヤを巡る(2)。 |
バン・バーン郡に入ってまもなく、いくつかの寺院を通り過ぎ、大きなカーブに
さしかかったところに、ピグン寺はある。
一昨年の秋以来、実に2年振りの訪問となった。
感覚的にはもう3,4年来ていないような、そんな感じがした。
前回来た時から寺院の大幅な改修・増築作業が行われていたはずなのだが、
作業はまだ終了していなかった。 洪水の問題も重なり、復旧工事も兼ねた
ものになってしまったので、工期が大幅に遅れているのだろう。
まだ午前中なのだが、すでに日差しは暑く、じっとしていると汗が出てくる。
仏殿のある建屋は既に増築が完成していた。花と水を手に仏殿に入ると
僧侶がおり、その前に老夫婦が手を合わせて座っているのが見えた。
いつもの占い僧、高僧ではなかったので、ちょっと戸惑っていると
建屋の外のベランダのベンチに座っていたおばさんが何の用件で
来たのか尋ねてきた。
高僧に会いに来たと告げると少々驚き、「ルワン・ターはモラナパープされたよ」
と私に答えた。
一瞬、何を言われたのか理解できず、頭の中が一瞬真っ白になった。
しかし、普段は滅多に聞くことが無い、このモラナパープ(มรณภาพ)という言葉が
私の頭の中の「タイ語単語帳」から引っ張り出されてくるのに殆ど時間は掛からなかった。
ただ、その想定外の状況が飲み込めず、時間が止まったように感じたのだ。
日本語で訳すと「寂滅される」とでも言うのだろうか。
年に一度だけだったけど、親しくさせていただいていた、あの占い僧侶は
既にお亡くなりになっていた。
久々に来てようやくお会いできると思ったのに、非常にショックであった。
by scolors2549
| 2012-06-11 23:49
| White(寺院散策)
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