2017年 05月 10日
仏誕節2017 |
通常であればお寺に足を運ぶ人たちは日没になってからが、多いと思うのだが、
夕方から用事が有ったため、昼前にお寺へと向かう事になった。
いつもはBTSエカマイ駅前のワット・タートーンに窺いのであるが、今年はやや
指向を変えて別のお寺へ行くことにした。
ラーマ9世通りから少し奥に入ったところにある。その名もワット・プララームガウ
ガンチャナー・ピセーク。昨年崩御されたプミポン前国王の名を冠した寺院である。
ここは過去に一度来たことが有った。勤務する会社のかたのご子息が得度式を
行うというので、訪れたことがある。
お寺はアユタヤ方面へと向かう高速道路入り口近くの測道から入ってすぐのところで
あり、まだ周辺は整備がされていない感じである。ラーマ9世通りからではなく、
裏手の高速道路側から入ったので、この裏手通りはまだ整備がされていない感じ。
以前来た時と大きくは変わってはいなかった。
昼間とあって、まだ参拝客は少なめ。私と同じようにたぶん夜に来ることが難しい
ため、いまお参りに来ている人たちなのだろう。
ロウソク、線香に火をつけ、仏殿の回りを時計回りに3周回る。
雨雲は益々勢いを増し、今にも雨が降りそうな感じになって来た。
仏殿の中の本尊に手を合わせ、取り急ぎひと通りの儀式は済ませ、迫りくる雨雲を
気にしながら散策に向かう。
どことなく寺院らしくない。お寺にまつわる建屋や設備が圧倒的に少ないのだ。
この寺院が建立されたのはラーマ9世の在位期間中で有るのは確かなのだが、
まだ歴史が浅く、建てられて30年くらいしか経っていない比較的新しいお寺だ。
私がよく好んでいくアユタヤやサラブリのお寺と比べて、お寺のにおい、僧侶たちの
生活のにおいがあまりしないのである。どちらかというと公園のような雰囲気である。
ピアノのBGM。メロディはタイ音楽や王室関係であろうか、モダンなメロディが
流れており、おおよそ考えられるいわゆるタイ仏教の寺院、とはまた違った趣だ。
これもプミポン前国王のたってのリクエストなのだろうか。余り大規模な仰々しい
寺院にはしてくれるな、と生前おっしゃっていたのかもしれない。
しかし多くのタイの人々にとってはもっと整備して立派な寺院のレイアウトにして
ほしいとは思っているのではないだろうか。
絶大な尊敬を集める前国王の名を冠したお寺にしてはちょっと寂しい気が
してならないのだ。
前国王の国葬は今年の後半に行われる。ご遺体はまだ王宮に安置されたまま。
昨年末から全国各地から連日弔問客が絶えない。私も今年の年始に弔問をした。
また、天皇皇后両陛下も3月にご弔問されたばかりだ。
国葬が済んだ後、どこのお寺に祀られるのであろうか。このラーマ9世寺院になるのか
あるいは別の王室ゆかりの寺院?それとも新たに祀られる場所が設けられるのか。。。
これまであまり注目してこなかったお寺であるが、偉大な国王のお名前の付いた
近代的なこの寺院。いまだ質素でシンプルな場所であるが今後注目して見てゆきたい
と思っている。
by scolors2549
| 2017-05-10 22:48
| White(寺院散策)
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